2月22日「クラウド時代に対応したITベンダの経営」
今回のセミナーでは、地方の中小ITベンダーが今からのクラウド時代にどう対応していくか、特にビジネスチャンスの面から講演をさせていただきました。
今回は、経済産業省の資料を基に講演させていただきました。
経済産業省では、中小のITベンダがクラウドを事業化するに当たり、以下の⑫の事業化シナリオを提案しております。
ケース1 : SaaSサービスの構築提供
ケース2 : 自社でのクラウドサービス(IaaS、PaaS)提供
ケース3 : クラウド上の個別ユーザ企業向けシステムの受託開発
ケース4 : クラウド上でユーザー企業が運用するシステムの運用・保守代行
ケース5 : 地域密着型コンサルティングによるクラウド構築
ケース6 : SaaSサービスの導入支援
ケース7 : 複数のSaaSサービスを組み合わせての最適システム構成実現
ケース8 : クラウド活用によるユーザ企業の経営改善
ケース9 : IT関連の周辺業務代行
ケース10: クラウドを用いたBtoCサービス提供
ケース11: 大手ITベンダ向けサービスの提供(開発下請)
ケース12: ソフトウェア事業者によるコンソーシアム設立
私自身は、ケース1、並びにケース5を推奨いたしました。
現在、クラウドとして提供されているサービスは、単体のサービスが多く、企業が全体最適化を目指す場合、単体のクラウド導入は、却って障害になる危険性を持っています。
企業が全体最適化されたシステムをクラウド上で構築するためには、クラウド上で提供されているシステムのデータ交換の標準化が望まれますが、現状ではまだ実現が見えない状況です。
よって、業種を絞り、その業種に特化した中小企業向けのERP的なシステムをクラウドで提供することは、中小のITベンダにとって、大きなビジネスチャンスと考えております。
セミナー案内:
日時: 平成24年 2月22日(水) 15:00~17:00
会場: アイメッセ 4階小会議室((財)やまなし産業支援機構)
http://www.yiso.or.jp/messe/access.html
講演内容:
1)講演 「クラウド時代に対応したITベンダの経営」