やまなしＩｏＴ推進ラボ事業の「県内製造業の為のＩｏＴ講座」をＮＰＯ法人ＩＴコーディネータ山梨で受注し、開講中です。（既に、申込は締め切りました）

11月13，14日のＩｏＴ基礎講座は、ＩｏＴの基礎知識とラズパイとデータ収集／分析のハンズオン演習から構成され、私は、2日間で講義部分の１０時間を担当しました。

主な構成は以下の通りです。

１．ＩｏＴ概要

・ＩｏＴとは？と言う基本的な説明

・ドイツのインダストリー4.0、米国におけるＩｏＴで起きていること

・日本での製造業におけるＩｏＴ化の体制、現況

・ＣＰＳ（サイバーフィジカルシステム）、ＤＸ（デジタル・トランスフォーメーション）、ソサエティ５.０とは？

２．ＩｏＴ技術

１）つなげる

①　データを取り出す

センサ、IoTデバイス、組み込み型IoTデバイス等

②　データをつなぐ

ＥＤＩ、通信プロトコル、Wi-Fi･bluetooth･WAN等

２）あつめる

クラウド、データベース、エッジコンピューティング等

３）活用する

①　管理ツール

生産管理システム等

②　分析ツール

ＢＩツール、ＡＩクラウド活用方法等

４）その他組み込み型ＩｏＴツール

産業用ロボット、ＶＲ／ＡＲ／ＭＲ、３Ｄ金属プリンタ、ドローン、ウエアラブル端末等

上記の分類毎にＩｏＴ技術の紹介、活用方法をご紹介

３．ハンズオン演習

１）ラズパイ演習

・温湿度／気圧センサーからのデータ収集（Python)

・可視化ツールのAmbient(アンビエント)によるグラフ表示

２）Power BI Desktop演習

・上記、温湿度等の収集データの分析演習

３）ＡＩクラウド（Azure Machine Learning）を利用した予測（回帰分析）の手法紹介

・線形回帰の機能を利用したＡＩクラウドの活用方法を紹介

４．ＩｏＴ導入プロセス

・ＩＴＣ協会発行「中小企業のためのＩｏＴ導入ガイド」より、導入プロセスの解説

・ＩｏＴセキュリティガイドラインを主としたセキュリティ

・クラウドに収集されたＩｏＴデータの所有権の有無、ＡＩによる制作物の著作権などの法的課題

５．ＩＯＴ事例紹介

・山梨県内で、県のＩｏＴ補助金を活用したＩｏＴ導入事例の紹介

11月25，26日には、ＩＶＩ（インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ）の地方セミナーを招聘、グループ学習により、製造現場へのＩｏＴ導入手法を学びます。